Topics特集 キウイのチカラ

1日2個のキウイフルーツが
風邪に負けない体をつくる!

写真:足立香代子先生

お話を伺いました

西山一朗先生

駒沢女子大学人間健康学部健康栄養学科教授。学部長。理学博士。キウイフルーツ研究の第一人者。キウイフルーツの果実成分に関する研究論文や学会発表多数。平成21年から現職、管理栄養士養成に従事。日本食品科学工芸会、日本栄養・食科学会、日本生科学会、園芸学会等会員。

冬の強敵! 風邪やインフルエンザ予防のために気をつけたい5つのポイント

 寒さが厳しくなる秋から冬、心配なのが風邪やインフルエンザなどの感染症です。気温が低くなり、空気が乾燥してくると、風邪やインフルエンザの原因となるウイルスの活動が活発に。そのため、冬になるとこうした感染症が流行しやすくなるのです。
 インフルエンザの予防に有効な方法には、次のようなものがあります(※1)。

  • 1.

    流行前にワクチンを接種する

  • 2.

    帰宅したら必ず手を洗う。

  • 3.

    室内では加湿器などを使い
    適切な湿度(50〜60%)を
    キープする。

  • 4.

    体の抵抗力を高めるために
    十分な休養とバランスの
    よい栄養摂取を。

  • 5.

    人ごみや繁華街への外出を
    できるだけ控える。

 風邪にはインフルエンザのようにワクチンはありませんが、2〜5の予防法は有効です。
 このなかで4の「体の抵抗力」のひとつが、体をウイルスなどの異物から守る“免疫力”。免疫がきちんと働いてくれれば、ウイルスなどが体に侵入してもいち早く撃退し、風邪やインフルエンザにかかりにくくなりますし、症状が出たとしても軽く済んだり、早く治ったりするのです。

※1 厚生労働省HP「インフルエンザQ&A」より引用。

免疫力キープのカギはたっぷりのビタミンC

 免疫力をキープするために大切なのが「バランスのよい栄養摂取」。なかでも注目したいのが“ビタミンC”です。ビタミンCは、免疫系が適切な働きをするのを助け、風邪などの感染症から体を守ってくれる働きがあります(※2)。
 「このビタミンCを豊富に含む食品の代表が、キウイフルーツです」と、駒沢女子大学・健康栄養学科教授の西山一朗先生は言います。

「キウイフルーツのビタミンC含有量は、全食品のなかでもトップレベル。ゼスプリ・グリーンキウイなら可食部100g(1個)で約85mg、ゼスプリ・サンゴールドキウイなら可食部100g(1個)あたり161mgものビタミンCを含んでいます。例えばゼスプリ・サンゴールドキウイ1個でレモン8個分以上のビタミンCを摂ることができます」

ビタミンC含有量(可食部100gあたり) ビタミンC含有量(可食部100gあたり)

*レモン1個約100gのうち、果汁に含まれるビタミンC量を算出しています。

 生で手軽に食べられることも、キウイフルーツのメリットです。
 「ビタミンCは加熱に弱いだけでなく、水溶性なので茹でると茹で汁に溶け出してしまいます。キウイフルーツは加熱したり、水にさらしたりせず、生で食べられるため、調理によるビタミンCの損失が少なく、効率よく摂取できます。さらに、もう1つのポイントとして日持ちがする果物だという点です。熟してもビタミンCが減らないのが特徴です」(西山先生)

 厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると、成人のビタミンCの推奨摂取量は、1日あたり100mg。キウイフルーツなら1個で1日の必要量の大半を補えます。でも、感染症予防のためにビタミンCを必要量摂取するには、1日2個のキウイフルーツがおすすめ。
その理由とは…。

※2 厚生労働省HP:「統合医療」情報発信サイト「海外の情報」より

感染症予防に1日2個のキウイフルーツ

 2016年4月に開催された「第1回キウイフルーツの栄養および健康効果に関する国際シンポジウム」では、キウイフルーツについて、注目すべき研究データが発表されました。その内容について、西山先生に解説していただきました。
 「免疫をうまく働かせるためには、血しょう(※3)中のビタミンC濃度を最大限に保つのが有効と言われています。発表された研究では、1日1個のキウイを6週間食べ続けると血しょう中のビタミンC濃度が健康なレベルとなり、1日2個のキウイを6週間食べ続けると、ビタミンC濃度が最大となることがわかりました(※4)。ちなみに、ビタミンCは水溶性ビタミンなので、過剰に摂取した分は尿中に排出されてしまい、体内に溜めておけません。毎日摂り続けることが大切です」(西山先生)

 また、私たちの体にある免疫細胞のひとつに、侵入してきた細菌を食べて殺菌することで感染を防ぐ働きをするものがあります。1日2個のキウイフルーツを4週間摂ると、この免疫細胞の働きが活発になることもわかってきました(※4)。
 「これらの結果から、毎日2個ずつキウイフルーツを食べて、ビタミンCを補給し続けることで、免疫力を高め、風邪などの予防に役立つ可能性があると考えられます」(西山先生)

1日2個のキウイフルーツで、
免疫に役立つビタミンCをしっかり補給!

※3 血しょう=血液に含まれる血球を除いた液体成分のこと。
※4 上記の研究及び発表は、ゴールドまたはサンゴールドキウイを用いて行われたものです。

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