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研究内容:
「キウイフルーツの摂取による血液の
抗酸化力改善作用」
研究者:
東北大大学院 宮澤陽夫教授
研究結果:
キウイを食べたヒトの血液中の赤血球膜過酸化リン脂質も減り、血液改善効果が見られたことを報告しています。

2001年9月11日〜13日にわたり、香川県の香川大学で行われた第48回食品科学工学会において、東北大大学院 宮澤陽夫教授により、「キウイフルーツの摂取による血液の抗酸化力改善作用」という題目でキウイフルーツの研究が発表されました。キウイを食べたヒトの血液中の赤血球膜過酸化リン脂質も減り、血液改善効果が見られたと報告なさいました。キウイフルーツにはビタミン、ミネラル、食物繊維などほかの果物と比べても比較的多く含まれており、それらの栄養素が作用してよい結果をもたらしたと考えられます。キウイを積極的に食べて、体の中から抗酸化力を身につけましょう。

実験内容・方法について

ボランティア6名(男2名、女4名、21-23才)に、以下のように毎日5個のキウイを1週間食べさせ、経日的に採血を行いました。採血は前日の夕食後から12時間絶食し、朝食前に行いました。


赤血球膜の過酸化リン脂質が低下

キウイにはビタミンCが可食部100g中69mgも含まれます。(五訂食品成分表)キウイ約1個で、成人の1日に必要なビタミンC目標摂取量の70%が摂取できます。キウイを食べ続けると、ビタミンCが吸収され血しょう中のビタミンC量の増加が見られました。(図1)血しょう中のビタミンC増加と、さらにキウイに含まれるビタミンEやポリフェノールなどの抗酸化物質が相乗作用で効果を発揮したため、赤血球膜の過酸化脂質が減ったものと考えられます。(図2)ビタミンCは多く取りすぎても、吸収できない分は体外に排泄されてしまいますので、気にせず摂取するとよいでしょう。


(出典:図1、2ともに第48回食品科学工学会データ)
おだやかに血糖値が低下

キウイ摂取期間中に血糖値が緩やかに低下した(図3)のは、キウイに含まれる水溶性食物繊維(ペクチン)の効果だと考えられます。キウイは他の果物と比べてもペクチンを豊富に含みます。



(出典:図3はともに第48回食品科学工学会データ)

ペクチンの働きとしては、コレステロールを吸着し体外に排出、便秘の解消と予防、満腹感を与えるがあります。ペクチンの高い粘性によって加水分解酵素とデンプンの接触が妨げられ、デンプンの分解速度が遅くなるとともに、分解により生じたグルコースの拡散が低下します。このため小腸上皮細胞でのグルコースの吸収が遅くなり、血糖の上昇が抑えられるというわけです。(下図)


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